SMILE Plugを入手したのはずいぶん前のことだが、その時にプレインストールされていた学習アプリは使い物にならなかった。最近リリースされたバージョンではアプリも修正されているらしいが、使えるものになったのだろうか?

やっとまとまった時間が取れたので、デフォルトではnode.jsがデーモンで起動するようになっているのだが、使い慣れたApache+PHPに変更してみようと思う。

SMILE Plugのpicture

1. 最初は、LANケールをeho0 (右側のポート)に接続して、SMILE Plugをインターネットに接続しましょう。(インターネットのミラーサイトからパッケージをインストールするため。)

2. 以下は、 他のLinux端末からrshでSMILE Plugにリモートログインして作業します。SMILE PlugのIPが192.168.10.3にアサインされていると仮定すると、次のように端末から入力します。

$ rsh -l root 192.168.10.3

SMILE Plugのrootのパスワードはデフォルトではrootです。

3. 余分なデーモンを起動しないようにしよう。/etc/rc.conf ファイルを下のように修正します。

DAEMONS=(hwclock syslog-ng ufw net-profiles net-auto-wired crond sshd ap8x dhcp4)

4. パッケージをインストールする前に、すべてのパッケージを最新のものにアップデートしておきます。

# pacman -Syu 

ちなみに、インストールされているパッケージの一覧を表示するには次のようにコマンドを指定します。

# pacman -Ql 

インストールしたパッケージの全構成ファイルの一覧を知りたいときには次のようにコマンドを指定します。

# pacman -Ql "パッケージ名" 

5. 次に、Apache, PHPのパッケージをインストールしよう。次のようにコマンドを指定します。

# pacman -S apache php php-apache 

6. Apacheのコンフィグ・ファイルを書き換えてPHPが使用できるようにしよう。/etc/httpd/conf/httpd.conf ファイルを編集します。PHPをつかえるようにするには下の3箇所を変更します。

(1) LoadModuleパートの最後にしたの一行を追加します。

LoadModule php5_module modules/libphp5.so 

(2) Includeパートの最後にしたの一行を追加します。

Include conf/extra/php5_module.conf 

(3) コメントになっている MIMEMagicFile conf/magic を有効にします。

<IfModule mod_mime_magic.c>
MIMEMagicFile conf/magic
</IfModule>

7. /etc/hostsファイルを編集しよう。SMILE Plugのホスト名はデフォルトでは”SMILEPlug”となっています。/etc/hostsファイルにそのホスト名を指定します。

127.0.0.1 localhost SMILEPlug 

この指定をしていないとApacheを起動したときに、次のようなエラーが発生してしまいます。

httpd: apr_sockaddr_info_get() failed for SMILEPlug
httpd: Could not reliably determine the server's fully qualified domain name, using 127.0.0.1 for ServerName

8. テストようにトップページを作成しよう。/etc/httpd/conf/httpd.conf のデフォルトでは、RootDocumentパスが/srv/httpとなっています。

/srv/httpの直下にテスト用のindex.phpファイルを作成しましょう。

9. Apacheを起動してみよう。次のようにコマンドを入力します。

# /usr/bin/apachectl start 

他のマシンからSMILE PlugにWIFI接続して、ブラウザからhttp://10.1.0.1/ にアクセスしてみて、先程のindex.phpが表示されたら成功です。