HummingBoardにIntelのWiFi Mini PCI カード(型番: 512AN_HMW)を挿してWIFI接続を行ってみました。
動作したOSはDebianのARM版 Armbianです。
このカード自体は802.11a/nに対応しているはずですが、802.11nは無効にしなければ接続できませんでした。つまり、802.11aでの接続になります。
ここから、インストール手順について説明します。
まずは母艦のPCでの作業です。
1. Armbian本体のインストール
(1) http://www.armbian.com/cubox-i/ から Debian jessie のzipファイル(Armbian_4.5_Cubox-i_Debian_jessie_3.14.54_desktop.zip)をダウンロードします。
(2) Armbian_4.5_Cubox-i_Debian_jessie_3.14.54_desktop.zip を解凍するとイメージ・ファイル Armbian_4.5_Cubox-i_Debian_jessie_3.14.54_desktop.raw ができます。
(3) SDカードのPCに挿してイメージ・ファイルを書き込みます。
SDカードのデバイスが/dev/sdfに割り当てられているものと仮定します。
SDカードがマウントされている場合はあらかじめ運マウントしておきます。
# unmount /dev/sdf # dd bs=1M if=Armbian_4.5_Cubox-i_Debian_jessie_3.14.54_desktop.raw of=/dev/sdf
2. WiFi Mini PCI カード用のファームウェアのダウンロード
(1) https://packages.debian.org/ja/jessie/firmware-iwlwifi から firmware-iwlwifi_0.43_all.deb をダウンロードします。
(2) 先に作成したSDを挿しなおします。
/media/foo/123abc に自動マウントされたものとします。
(自動マウントしない場合は、ご自身でマウントしてください。)
ファームウェアファイルをSDにコピーします。
# cp firmware-iwlwifi_0.43_all.deb /media/foo/123abc/root
ここからはHummingBoardでの作業になりますので、SDをHummingBoardに挿してHummingBoardを起動してください。
3. ファームウェアをインストールします。
(1) まず、ファームウェアファイルがないことを確認してみましょう。
# dmesg|grep wifi
とコマンドを入力するとしたのように表示されるはずです。
[ 3.289413] iwlwifi 0000:01:00.0: pci_enable_msi failed(0Xffffffda) [ 3.487220] iwlwifi 0000:01:00.0: request for firmware file 'iwlwifi-5000-5.ucode' failed. [ 3.487462] iwlwifi 0000:01:00.0: request for firmware file 'iwlwifi-5000-4.ucode' failed. [ 3.487731] iwlwifi 0000:01:00.0: request for firmware file 'iwlwifi-5000-3.ucode' failed. [ 3.487943] iwlwifi 0000:01:00.0: request for firmware file 'iwlwifi-5000-2.ucode' failed. [ 3.488155] iwlwifi 0000:01:00.0: request for firmware file 'iwlwifi-5000-1.ucode' failed. [ 3.488334] iwlwifi 0000:01:00.0: no suitable firmware found!
最初の行の”pci_enable_msi failed(0Xffffffda)”はワーニングなので無視します。
(2) ファームウェアをインストールしましょう。1-(2)でSDカードの/rootにファームウェアのファイルをコピーしておきましたので、それを使います。
# cd /root # dpkg -i firmware-iwlwifi_0.43_all.deb
4. 802.11nを無効にする設定をします。
テキストエディタで /etc/modprobe.d/iwlwifi.conf ファイルを新規に作成して、次の1行を書き込んでください。
options iwlwifi 11n_disable=1
5. WIFI接続をするためにアクセスポイントの情報を設定します。WIFIルータのDHCP機能でIPアドレスを割り当ててもらうものとします。
テキストエディタで /etc/network/interfaces ファイルを編集しください。
auto wlan0 iface wlan0 inet dhcp wpa-ssid SSIDの実際の文字列 wpa-psk 実際のキー文字列
「SSIDの実際の文字列」、「実際のキー文字列」にアクセスポイントの実際の情報を書き込んでください。
6. HummingBoardをリブートすると、WIFI接続ができているはずです。
iwconfigコマンドとifconfigコマンドで確認してください。
#iwconfig lo no wireless extensions. eth0 no wireless extensions. bond0 no wireless extensions. wlan0 IEEE 802.11abg ESSID:"ABCDEFGHIJK" Mode:Managed Frequency:5.2 GHz Access Point: 00:AB:CD:EF:12:34 Bit Rate=18 Mb/s Tx-Power=15 dBm Retry short limit:7 RTS thr:off Fragment thr:off Encryption key:off Power Management:off Link Quality=29/70 Signal level=-81 dBm Rx invalid nwid:0 Rx invalid crypt:0 Rx invalid frag:0 Tx excessive retries:0 Invalid misc:19 Missed beacon:0
#ifconfig eth0 Link encap:Ethernet HWaddr 12:34:56:17:9a:bc UP BROADCAST MULTICAST MTU:1500 Metric:1 RX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0 TX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0 collisions:0 txqueuelen:1000 RX bytes:0 (0.0 B) TX bytes:0 (0.0 B) lo Link encap:Local Loopback inet addr:127.0.0.1 Mask:255.0.0.0 inet6 addr: ::1/128 Scope:Host UP LOOPBACK RUNNING MTU:65536 Metric:1 RX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0 TX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0 collisions:0 txqueuelen:0 RX bytes:0 (0.0 B) TX bytes:0 (0.0 B) wlan0 Link encap:Ethernet HWaddr 00:ab:cd:ef:12:34 inet addr:192.168.2.12 Bcast:192.168.2.255 Mask:255.255.255.0 inet6 addr: 1234::555:a1bb:123:4567/64 Scope:Link inet6 addr: 1235:222:3333:4444:555:6666:7777:8888/64 Scope:Global UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 Metric:1 RX packets:109 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0 TX packets:60 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0 collisions:0 txqueuelen:1000 RX bytes:15169 (14.8 KiB) TX bytes:7056 (6.8 KiB)
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